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とあるエンジニアの雑記帳

MacOSとBOOTCAMP間のデータ交換用パーティションはexFATで決まり!

MacでMacOS環境とBOOTCAMP(Windows)環境を併用する際に困ることの1つとして、それぞれの環境間でのファイルのやりとりが挙げられます。それぞれのパーティションは参照できても、WindowsではNTFSフォーマットのパーティションしか書き込めず、MacではHFS+フォーマットのパーティションしか書き込めないためです。

これを解決する方法として、MacOS環境とBOOTCAMP環境で参照するためのパーティションを1つ用意して、exFATとFAT(FAT32)どちらかでフォーマットする方法が挙げられます。BOOTCAMP上のOSがWindows7の場合は、exFATフォーマットをお勧めします。

なお、exFAT形式によるパーティションのフォーマットは、MacOSのディスクユーティリティから行うことができます。

exFATとは?

exFAT - Wikipediaより引用

exFAT (イーエックスファット、Extended FAT) は、Microsoftが主にフラッシュドライブ向けに開発したプロプライエタリファイルシステムである。Windows Embedded CE 6.0で初めて導入され、デスクトップ向けにはWindows Vista SP1 で初めて導入された。
exFATは、NTFSがデータ構造のオーバーヘッドにより適切ではない用途に使用することができる。次世代のメモリーカード規格である「SDXCメモリーカード」や「メモリースティックXC」のファイルシステムに採用されている。

exFATのメリット

exFATのメリットとして、FAT32の欠点である1ファイル4GiB上限という制限がありますが、これがexFATでは制限が緩和され16EiBが上限となっている点が挙げられます。特に、1ファイル4GB以上が当たり前の仮想化環境のディスクイメージや動画ファイルのやり取りを行う上で非常に有用です。

exFATの欠点

exFATの欠点として、以下のものが挙げられますが、MacOSとBOOTCAMP間のデータ交換という意味ではさほど困ることはないでしょう。修復系のユーティリティもバックアップを確実に行っていれば使う必要はありませんし、パーティションの断片化が気になった場合は、システムを含むパーティションではないので、バックアップしてからパーティションをフォーマットしてリストアすれば良いでしょう。

各フォーマットの比較





































  exFAT FAT(FAT32) NTFS HFS(HFS+)
1ファイルあたりの上限サイズ 16EiB 4EiB 16EiB 8EiB
Windows対応 読み書き可能 読み書き可能 読み書き可能 読み込みのみ
(※BOOTCAMPにおいて)
MacOS
(MacOSX)
対応
読み書き可能 読み書き可能 読み込みのみ 読み書き可能
対応OS

など

など

など

Windowsのみで完結する環境の場合はNTFSフォーマットのみで解決してしまうのでexFATの利用シーンは少ないのですが、Macを利用していてBOOTCAMPを併用している場合はexFATは非常に有用ですので、WindowsとBOOTCAMP間のファイル交換の方法で悩まれている方は是非試してみてください。