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とあるエンジニアの雑記帳

CentOS6起動時にハングアップする場合の対処方法

CentOS6はデフォルトの起動画面(Boot Splash)がテキスト表示からグラフィカル表示に変わりましたが、起動中にハングアップして処理が先に進まなくなってしまった際に、そのエラーの原因を確認しづらいのが欠点です。
特にCentOS5からCentOS6へ移行された方においては、最もはまりやすい問題であると思います。

一時的にグラフィカル表示→テキスト表示へ切り替える方法

以下の手順で、起動画面を一時的にテキスト表示に変更することが出来ます。

  1. BIOS→HDDへ処理が移る際に、スペースを何回か押す→grubブートローダ画面が表示される。
  2. eキーを押す
  3. kernel行を選択して、eキーを押す
  4. rhgb quietを削除
  5. Enterキーを押す
  6. bでlinuxをブートする

「dracut Warning: not continuring」と表示され、起動できない場合の対応方法

SELinuxの設定に何らかエラーがあると、上記メッセージが表示されCentOS6が起動できません。
これを回避する手順は、以下の通りです。

  1. BIOS→HDDへ処理が移る際に、スペースを何回か押す→grubブートローダ画面が表示される。
  2. eキーを押す
  3. kernel行を選択して、eキーを押す
  4. rhgb quietを削除
  5. selinux=0を追記
  6. Enterキーを押す
  7. bでlinuxをブートする

サーバ管理者にとっては、トラブルシューティングを行う上で非常に厄介で管理者泣かせの仕様です。grubの設定を予め変更しておくことで回避は可能ですが、OSデフォルトの設定のまま使用していて、万一同様の問題ではまってしまった際は、まずお試しください。