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とあるエンジニアの雑記帳

J-WAVE Innovation World Festa 2017(イノフェス)へ行ってきた #イノフェス

昨日(2017/6/3)は、茨城県つくば市のつくばカピオで開催された「J-WAVE Innovation World Festa 2017」(イノフェス)へ参加してきました。

今回は、前回とは違い筑波大学ではなくつくば駅から約10分程度の距離にある「つくばカピオ」を会場に行われました。筑波大学会館が工事中のため、つくばカピオになったらしいとのことです。

www.tcf.or.jp

当日どのような内容が行われたかについては、イノフェスのWebサイトやTogetter(それぞれ以下)を参考にしていただければと思います。

www.j-wave.co.jp

togetter.com

イノフェスに参加してきて、良かったこと、イマイチだったことを

良かったこと

著名人のセッションや、有名アーティストのライブが観覧できる

イノフェスでは、第一線で活躍する著名人の方々のセッションや、メジャーアーティストの方々のライブが行われました。

著名人は、田原総一朗氏や、堀江貴文氏(ホリエモン)、夏野剛氏、津田大介氏、土屋敏男氏(T部長)、川田十夢氏(AR三兄弟の長男)、森川亮氏(元LINE社長、現C Channel社長)、中川悠介氏(アソビシステム社長)など、アーティストは、小室哲哉氏、きゃりーぱみゅぱみゅ、フレデリック、白Aなど、つくばではなかなかお目にかかれない豪華な著名人やアーティストが勢揃いしました。

このような著名人の方やアーティストの方のイベントは、都内に行かなければ見ることの出来ないものですので、茨城県在住者にとってはなかなか無い機会です。また、1日で多くの著名人やアーティストのセッションやライブを体験出来るというのは、都内であってもなかなか無いことですので、とても内容の濃い、有意義な1日を過ごすことが出来ました。あと生TKと生きゃりーぱみゅぱみゅが至近距離だった!

そういえば、写真や動画撮影が行われたアイドルのライブもあったとか・・・(私は見れませんでした)

t.co

研究学園都市つくばならではのアカデミックなセッション

つくばではおなじみのJAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者や宇宙飛行士の方のセッションであったり、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者の方のセッションなどのアカデミックなセッションは、研究学園都市つくばならではと感じました。

特に、海洋研究開発機構の高井研さんのプレゼンが印象的でした。ネタを含みながら、軽快なトークでプレゼンを進める様は、まるでIT勉強会やカンファレンスのLT(ライトニングトーク)を聞いているような感じでした。それでいて、難しい内容を、誰にでも分かりやすく伝えているところに、非常に好感を持ちました。

アフターミーティング

今回のアフターミーティングは、メイン会場と同会場であるイノフェス・アリーナで行われました。

イノフェスのアフターミーティングは、イノフェスの講演者やアーティスト、出展者も参加し、参加者はそれらの方と交流することが出来ます。例えば、JAXAの中の方や、つくば市長との交流など、滅多にない貴重な機会を体験することができます。VIPチケットを購入された方は、これだけでも大きなメリットであると感じている方もいたことでしょう。

私も、昨年のイノフェスで知り合った方や、今回のイノフェスにかかわっていた中の方と話したりと、有意義な時間を過ごすことが出来ました。


イマイチだったところ

座席から離れられないVIP席

VIP席は前回は指定席でしたが、今回はVIPエリア内の自由席となりました。自由席ですので、朝早くから参加すれば希望する席を確保しやすい状況でした。私も朝早くから参加し、良い席を確保することが出来ました。

しかし自由席のメリットがある反面、席の確保が課題となりました。「長時間戻らない座席の荷物は移動する」というアナウンスが行われていましたので、食事に行くにも、トイレに行くにも移動しづらい状況でした。また、そのような状況でしたので、TDKイノフェス・ホールや企業ブース等、イノフェス・アリーナへ行くことはできませんでした。

私の場合、トイレや食事の際、友人と交代で5〜10分ほど席を外して対応しましたが、1名で参加していた場合はそのような対応は難しかったでしょう。

自由席、指定席いずれも一長一短ですが、個人的には、このようなイベントの場合、指定席の方が良いのではないかと思います。また、後述のオーバーブッキングや、マナーの悪い観客の問題は、指定席にすることで解決が可能であろうと思います。

オーバーブッキングで席に座れないVIPチケット

VIP用の座席以上のVIPチケットが配布されたようで、VIPチケットを購入したのにもかかわらずVIP用の座席に座れないという問題が発生し、VIPチケットを持っている方の中には立ち見を余儀なくされた方もいました。

VIPチケットは、VIPエリアに入る資格でありVIP用の座席に座れるわけではないということをツイートされていた方もいましたが、VIPエリアには立ち見のスペースはありませんので、VIP席に座れなければVIPチケットの意味はありません。

次回は、席数以上のVIPチケットを配布することのないように改善を望みたいです。

特定のアーティストファンのマナーの悪さが目立ったVIP席

VIP席では、あるアーティストのファンのグループが席を確保したまま長時間席を外して戻ってこないという状況が発生し、席が空いているのに座れない状況が発生しました。

その状態を問題視していた方がツイートされたことで、場所取り禁止のパネルも掲示されました。なお、開場時から長時間戻らない座席の荷物は移動するというアナウンスは行われていましたが、スタッフも長時間の離席を黙認している感じで、明らかに長時間離席している座席があるのにもかかわらず、それが実行されることはありませんでした。

あるカテゴリのアーティストのライブでは、一部の熱狂的なファンのライブ鑑賞マナーの悪さについて苦言を呈されることがしばしばありますが、残念ながらイノフェスでもそのような状況があったように感じました。自分が応援しているアーティストが出演するから高いVIPチケットを購入して朝から並んでいた方も居たと思いますが、であるからといって傍若無人に振る舞って良いものではありません。

ましてや、イノフェスは特定のアーティストのためのイベントではなく、様々な著名人やアーティストが一同に介したイベントです。そのような一部の心無いファンの行動は、会場内でルールを守っている健全なファンの名誉を傷つけるだけでなく、全てのファンが同じようにネガティブに見られるようになる、ひいてはそのアーティストの活動範囲が制限されることにも繋がる、ということを肝に命じておいていただきたいものです。

なお、この問題はアーティストファンだけの問題ではなく、運営側の問題でもあったと思います。長時間席を外していた参加者に毅然とした態度で対応していれば、席が空いているのに座れないという問題は起こらなかっただろうとも思います。とはいえ、スタッフの安全管理も考慮しなければならないので(スタッフを危険にさらさないよう)、今回は行動に移せなかったという事情もあったのかもしれません。次回はスタッフの他に、警備員を配置する等の対策も求められるかもしれません。

アフターミーティング

アフターミーティングは、有意義な時間を過ごせた反面、課題を感じることもいくつかありました。

まず、講演者やアーティストとの距離がものすごく遠かったこと。当時公開録音が行われましたが、20メートル以上先のステージ上で行われる公開録音をフェンス越しに見るというものでした。前回は生放送を数メートルの距離で見ることが出来ましたので、随分距離が遠くなったものと感じました。

次に、食事とドリンクについて。前回は食事もアルコール類も無料で提供されましたが、今回は食事なし、アルコールは有料となりました。前回参加された方はこれを期待していた方もいたでしょう。アルコールが有料というのはまあしょうがないとは思いますが、20:30〜22:00に開催される懇親会であるのにもかかわらず食事が出ないという状況はとても辛いと感じました。

それから、アフターミーティングの会場がとても狭かったこと。アフターミーティングはイノフェス・アリーナの一般立ち見エリアを使って行われましたが、とても狭く、身動きが取りにくいと感じました。一般エリアの座席やVIPエリアの座席を片付けて会場を広げれば広々と使えて良かったし、前述の公開録音が行われたステージとの距離も近くなって良かったのにと思いました。

次回開催される際は、これらのことが改善されると良いなと思います。

最後に

今回良い面もある反面課題もいくつか見られましたが、来年はこれらの課題がクリアされて更なる良いイベントになることを期待したいと思います。特に、つくばではこのような大規模なイベントが開催されることがほぼ皆無ですしので、フェードアウトすることなく、今後も継続して開催していただけると幸いです。

私個人の思いとしては、イノフェスは、一般の方々が楽しめるイベントというだけでなく、つくばと都内をつなぐ情報や技術の架け橋、それらにかかわる著名人やエンジニア、企業、大学、研究機関などの、人と人とのリアルな交流の場であると感じています。そのような場を今後も継続していくためにも、今後もイノフェスを継続的に開催していだだけると幸いと感じます。