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とあるエンジニアの雑記帳

ソフトバンクのLTEや3G,4G回線でYoutubeがスムーズに再生できない理由を考えてみる

Twitterのタイムラインを見ていると、スピードテストでは40Mbps出るのにYoutubeがスムーズに再生できない、速度制限が発生するほどデータ量が発生していないのにYoutubeがスムーズに再生できない、などのツイートを見かけることがありますが、その原因について考えてみました。

1.Youtubeサイトまでの通信経路の影響

Youtubeが遅いと言っているのは、ソフトバンクのモバイルデータ通信回線の利用者に限ったことではありません。フレッツ等固定回線の一部のISPでも同様のことが言われています。例えば、「Youtube OCN 遅い」でググると、「Youtubeが遅い」というOCN利用者の書き込みやBlogが検索結果にヒットします。
OCNの場合は、OCNのDNSサーバの問題で問題が発生していると言われています。Google Public DNS(8.8.8.8,8.8.4.4)を設定すると速くなると言われています。
Youtubeのドメイン(FQDN)はDNSラウンドロビン(1つのFQDNに対して複数のIPアドレスが割り当てられている)の構成になっています。OCNのDNSサーバを含め、世の中のDNSサーバはこの中から最適なIPアドレスFQDNに対するIPアドレスとしてユーザーの端末(PCやスマートフォン)に返すようになっています。
しかし、OCNの場合は最適でないIPアドレス(恐らく日本からの距離が遠いサーバのアドレス)を端末に返すため、Youtubeが遅いといった問題が生じているものと推測されます。それに対して、Google Public DNSは最適なIPアドレスを端末に返すため、Youtubeの速度が改善されたものと推測されます。
もしかしたらソフトバンクも同様の問題を抱えているのではないかなと考えています。

2.ソフトバンクの「通信制御」による影響

ご利用の際に通信制御することがある内容について | お知らせ | ソフトバンクモバイル
上記のページの「2 よりよいネットワーク品質を提供するため通信ごとにトラヒック情報の収集、分析、蓄積を行います。また、以下の通信において、通信の制御を行う場合があります。」に、「大量のデータ通信、または長時間接続を伴うパケット通信 ー 動画閲覧、高画質画像閲覧を伴うサイト、アプリなど」がご利用の際に制御することがあるコンテンツ・サービスとして記載されています。
これを読む限りでは、Youtubeもそれに該当するのかなとも考えられます。

なお、2の場合はもしかしたらVPNで回避できるかもしれませんね。といっても、私の手元にはソフトバンクの端末が無いので試すことができないのですが・・・。