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とあるエンジニアの雑記帳

ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本

ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本

ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本


普段からソーシャルネットワークに慣れ親しんでいる人が、ソーシャルネットワークに普段から慣れ親しんでいない相手に、「ソーシャルネットワークは何か?」を説明するのは非常に難しいことです。ソーシャルネットワークに普段から触れているユーザーにとって空気のような存在であり、テクノロジーやサービスの概要としての「何か」は説明できても、「それらを使うと自分にとって、相手にとって何が良いのか」といったメリットをうまく説明することが難しいためです。

本書では、ソーシャルネットワークとは何か?ということが、誰でも分かりやすいよう平易に書かれています。交換日記は「Facebook」「mixi」、校内放送は「USTREAM」「ニコニコ動画」、友達同士の話をささやき合うのは「twitter」といった学校生活の日常、ソーシャルネットワークはクラブ活動、校外のサークル活動、習い事といった喩えをまじえながら、ソーシャルネットワークが何かを程良く噛み砕いた形で、誰にでも分かるようにまとめられています。

また、mixiの笠原氏やセカイカメラの井口氏など代表的なソーシャルメディアのキーマンの目指すところや、著者の山口氏、ふくりゅう氏の携わってきた東京エスムジカの早川大地氏、タイ人ボーカリストMayの音楽ユニット「Sweet Vacation」でのソーシャルネットワーク活用の実例が述べられています。残念なことに、Sweet Vacationは活動を休止しましたが、日本で最もソーシャルメディアを活用したアーティストと言っても過言ではなく、日本におけるソーシャルメディアの方向性にも少なからずの影響を与えたものと思います。

ソーシャルネットワークをこれから始めたいと考える方、ソーシャルネットワークとは何か?を相手に紹介したい方におすすめします。