iPad詳細レビュー
前回の記事では簡単にiPadのレビューを書きましたが、今回はiPadを使ってみて感じたことを、詳細レビューとしてまとめました。
iPhoneではなく、iPadを使う理由
iPadの大きなメリットは、画面の大きさと解像度の高さにあります。この2点は、Web、電子書籍、PDF文書等を快適に閲覧する上で非常に重要な要素であり、iPhoneではなくiPadを使う最大の理由となります。
例えば、産経新聞のアプリがiPad,iPhone向け両方に提供されています。このアプリをiPhoneで利用すると非常に辛いのですが、iPadで利用すると非常に快適に利用できます。
PCではなく、iPadを使う理由
iPadは、ネットワークに接続可能な環境が整っていれば、電源を入れてわずか3秒でインターネットを利用することができます。
また、シングルタスクで動作しているため、他のアプリケーションの影響を受けにくく、PCのように別のタスクで動作してるアプリケーションや常駐しているアプリケーションによって動作が遅くなるといった問題が発生することがありません。
以上の点を考慮した場合、Webやメール、twitter、Youtubeを利用するだけであれば、iPadの方がPCよりも快適であると言えます。
iPadは「じっくり」型のモバイルツール
iPhoneが「チョイ読み型」のモバイルツールだとすれば、iPadは「じっくり型」のモバイルツールであるといえます。
iPadは、iPhoneのようにポケットに収まる大きさではないため、思い立ったときに街中で取り出して使うとか、歩きながら使うと行った用途には不向きですが、大きな画面と高解像度の画面により、カフェや、オフィス、自宅など、ある程度固定された場所での「じっくり」利用するのに最適です。
それに対してiPhoneは、画面の解像度がiPadと比較して低いため、PC向けのWebページをじっくりと閲覧する用途には適しませんが、必要な部分のみを取り出して閲覧する「チョイ読み」用途であれば手軽に活用できます。何より、ポケットにしまえ、ポケットから取り出せばすぐに使えるという手軽さがiPadでは出来ない、iPhoneの大きな特長です。
iPadはiPhoneの代替になるか?
iPadとiPhoneは、iPhone OSが動作する、ネットワークにつながるといった点で共通ですが、それぞれ利用シーンや得意分野が異なるため、代替されるものではなく、使い分けるものであると思います。
例えば、いつでもどこでも場所を問わず簡単かつすぐに必要な情報を見たいのであればiPhone、より詳しい情報をじっくりと見たいのであればiPadといった感じで使い分けられられるものと考えます。
iPadはPCの代替になるか?
iPadを使うにはiTunesがインストールされたPCが必須になりますが、その点を除けば、ほとんどの方においてはiPadがPCの代替になるであろうと考えます。特に、Webしか利用しない方にとって、iPadは確実にPCの代替になります。
最近は、PCにインストールされたアプリケーションを利用するのではなく、GoogleドキュメントやEvernote,Remember the milkなど、Web上に用意されたアプリケーションを利用する「クラウド化」が進んでいます。また、これらのクラウド系サービスを無意識のうちに利用している方も多くいるでしょう。そのようなクラウド系サービスを利用する方にとっては、PCを使わなくてもiPadで用途が事足りてしまうと思います。
特に、価格帯や用途の重なるネットブックと比較した場合、電源を入れてわずか3秒でインターネットにつながるiPadの方が、電源を入れてから使えるようになるまで待たされるネットブックより快適であり、魅力的に感じられるのではないかと思います。