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とあるエンジニアの雑記帳

三菱東京UFJ銀行(のフィッシングサイト)から「貴様」呼ばわりされるメールが届く

先日、三菱東京UFJ銀行をかたる以下のようなメールが届きました。

こんにちは!
これは三菱東京UFJ銀行によって行っているユーザ番号の調査です。
あなたのユーザ番号は使用停止になっているかどうかをチェックしています。
あなたのユーザ番号は合法的であることが保障できるために、下記のリンクをクリックしてください。
https:/***********/ibg/dfw/APLIN/loginib/login?_TRANID=AA000_001
あなたのユーザ番号の承認が完成された後、三菱東京UFJ銀行よりあなたのユーザ番号をチェックしていただきます。
2014年「三菱東京UFJ銀行」のシステムセキュリティのアップグレードのため、貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります。

このメールを見て感じたのは、文章がメチャクチャだということです。
「こんにちは!」とか「貴様」という表現をメガバンクが使うでしょうか。
また、そこかしこにおかしな表現があります。
とてもじゃないけど、普通の社会人が書いた文章には思えません。

日本の国内企業の一般企業であれば、得意先や見込み客向けに同報メールを送るときや、システムに組み込むメールテンプレートは何度かの確認および校正が行われて世の中に出てきます。どんなにダメな新人社員がテヘペロするような幼稚なメールを書いても、必ずその上司(責任者)の確認が入るはずですので、本番で送られるメールの内容がメチャクチャになることはまず無いと思います(価格のつけ間違いのような文章表現に関わらないミスは別として)。ましてや、三菱東京UFJ銀行のようなメガバンクであればまずありえません。

文章を上から下までちゃんと読めばそのおかしさに気がつくと思うのですが、騙されてしまう方は後を絶たないようです。ITリテラシーの問題ではなく、注意力不足によるものだと思います。メールのようなデジタルなものだから騙されるのでは無く、電話や手紙で同じものが届いても騙されるでしょう。メールとは別ですが、契約書にサインしてから「契約書を読んでいなかったから知らなかった」に近いものを感じます。言い方は悪いですが。

なお、これを受けてからか、三菱東京UFJ銀行が以下のようなCMを流しています。


騙す方が悪いのは当然ですが、受け取る側は騙されない努力が必要です。簡単なことですが、メールのURLをクリックする前に、まず文章をしっかり読むことが重要です。