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とあるエンジニアの雑記帳

iPad+BluetoothキーボードとPomeraの比較

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モバイル環境における文章作成環境としてiPad+BluetoothキーボードとPomera DM100どちらが良いかということで、比較をしてみました。

文章作成環境(エディター・キーボード)

Pomeraの内蔵エディタの操作性は、PCのIMEの操作性(ファンクションキー、ショートカットキー)をほぼ踏襲しているため、違和感無く文章入力が可能です。また、キーボード配列は日本語配列のため、配列の違いに戸惑うことがありません。

これに対してiPad+Bluetoothキーボードの組み合わせの場合、日本語入力にやや癖があり慣れが必要です。例えば、全角半角変換やひらがなカタカナ変換などのキー割り当てが標準で用意されていない点で、使いにくさを感じるかもしれません。また、日本語入力のオンオフの方法がPCとは異なる点(Macと同じ)や、キー配列が英語(US)配列の点で戸惑うことが考えられます。

なお、iPadで文章作成する場合は、ATOKPadの導入をお勧めします。半角全角変換やひらがなカタカナ変換のためのショートカットキーが割り当てられていますので、Bluetoothキーボード利用時の作業効率が向上します。また、iOS標準のIMEよりも変換効率に優れているため、Bluetoothキーボードを利用しない環境においても文章作成が非常に快適になります。

クラウドサービスとの連携

Pomeraでは、これまでQRコードによるiOS端末へのエクスポート、SDカード経由でのデータ交換、USB接続の3種類に限定されており、クラウドサービスと連携する機能は用意されていませんでしたが、2012年10月にリリースされたアップデート(Ver.12.10.0)を適用し、別途東芝のFlashAirを購入することでEvernoteと連携できるようになりました。

ただし、PomeraではEvernoteのメモの追加一方向のみで、Evernote上にあるメモの編集には対応していません。このため、既存のメモを編集したい場合は、編集後のメモをEvernoteへ再度追加するか、PCやiPadなどEvernoteのメモを編集可能な端末で編集を行うこととなりますが、前者の場合は他の端末でメモが編集された場合にPomeraではその編集内容を引き継げないという問題が生じますので、その点を考慮する必要があります。

iPadでは、Evernoteが公開しているEvernote専用アプリや、サードパーティー製のEvernote向けアプリを使用することでメモの追加・編集どちらも可能です。また、Evernoteに限らず、DropboxやSugarsyncなどのオンラインストレージサービスやそれらと連携したテキストエディタなどのアプリも利用可能です。

バッテリー

Pomera DM100は単3乾電池2本で最長約30時間動作します。これに対してiPadは最大10時間です。ただ、この違いは普段使いにおいてはどちらもあまり気にならないと思います。iPadの場合は使用頻度の高い方は毎日充電すると思いますし、使用頻度の少ない方でも1週間に1度は充電するかと思います。iPadは1週間程度充電しなくてもバッテリーは大幅に減ることはないため、使用頻度が少なければ1週間に1度の充電でも全く問題ありません。

Pomeraのメリットとしては、入手しやすい乾電池という点にあります。乾電池は家電量販店だけでなくコンビニやスーパーマーケットでも入手できますので、バッテリーのように充電し忘れると使えないということがありません。海外においても、乾電池はどこの国でも入手できると思いますので、バッテリー充電のための電源が確保できない場所でもバッテリー残量を気にせずに使えます。

視認性

iPadの液晶はIPS方式のグレア(光沢)カラー液晶です。これに対して、Pomeraの液晶はSTN方式のノングレア(非光沢)モノクロ液晶です。

どちらも視認性は非常に良好ですが、文字の視認性に関してはモノクロ液晶の方が上だと思います。また、長時間の文章作成においてはモノクロ液晶の方が目が疲れにくいと感じます。