tabimoba.net

とあるエンジニアの雑記帳

クラウドのリスク(1)NAVERのNドライブ終了から考える

LINE、オンラインストレージ“Nドライブ”のサービスを11月30日で終了することを発表 - 窓の杜

NAVERのNドライブが2013年11月30日で終了するそうです。

クラウドに自分のデータを預けることにより、どこからでも、どのデバイスからも必要なデータを簡単に出し入れできるほか、PCの故障、紛失、盗難、火災など様々なリスクを回避できるといったメリットがあります。しかも、サービスによっては、今回のNドライブやGoogleGMailのような無料で利用できるサービスもあります。

利用者にとってはこれらのサービスは便利なのですが、突然のサービス終了宣言や、サービスの縮小、有料化や値上げなど、時には利用者に不利益となることが起こる場合があります。また、事業者が自分に有利なように利用規約を改変することもあります。代表的なものとしては、GoogleGoogleリーダー終了と利用規約の改定が挙げられます。特に、無料のサービスは、無料ゆえにそのような問題が発生することがしばしばあります。

人によっては、このような問題に翻弄される方もいると思いますが、大事なことは日頃からクラウドサービスに支配されないことです。クラウドにしか情報が残らない状態を作らない(必ず手元にもデータが残るようにする)ことと、クラウド上に保存する前にクラウド上に保存する必要性を考えることが重要です。

余談ですが、「すべてをクラウドに」というスローガンでパスワードやクレジットカード情報をEvernoteに保存して、その行動をTwitterにツイートする方もたまに見られますが、あれは自らセキュリティを脆弱にしているようなものですね。一時期のノマド系の本やライフハック系の本は「全てをクラウドに」とか「クラウドは安全」とか書いてあるトンデモ本がいくつかあったので、そのような本に書いてあることを実践したのかもしれませんが・・・。